薪ストーブの比較と選び方

家づくりの理想と現実

「薪ストーブって気になるけど、種類が多すぎて違いがわからない…」
そんな方のために、この記事では 主要メーカーの特徴・使い勝手・向いている暮らし方 をまとめました。
うちで使っているアンコール(バーモントキャスティングス)も、比較の中で紹介していきます。


まずは“どんな暮らしがしたいか”から考える

薪ストーブ選びは、実はメーカーから入るより、どんな暮らしをしたいかで決める方が失敗しません。

  • しっかり家を暖めたい(メイン暖房)
  • 炎を楽しみたい(インテリア重視)
  • 料理もしたい(天板調理/オーブン)
  • メンテはなるべく楽にしたい
  • 煙突や工事の手間を減らしたい

この「暮らし方の軸」を頭に置くと、どのストーブが自分に合うのか、すごく判断しやすくなります。


代表的な薪ストーブメーカーと特徴

ここからは、日本で導入実績のある主要な薪ストーブメーカーを紹介します。
“使い勝手・構造・デザイン・メンテ性” の観点で、ポイントをまとめています。

① バーモントキャスティングス(Vermont Castings)

代表機種:アンコール / デファイアント など

  • 鋳鉄製で重厚感あり、クラシックな見た目
  • 天板での調理性能がかなり高い(煮込み・焼き芋・ピザ)
  • 独自の触媒方式(高効率で燃費◎)
  • アンコールはダンパー操作など“ひと手間多い”が、それが楽しい人には最高
  • 炎の揺らぎが美しく、燃費も良い

向いている人:「料理もしたい」「クラシックデザインが好き」「手間を楽しめる」人


② JOTUL(ヨツール・ノルウェー)

  • 北欧ブランドで、日本の寒冷地でも人気
  • 鋳鉄の蓄熱性が高い
  • デザインはクラシックとモダン両方ある
  • 耐久性が高く、壊れにくい
  • 燃焼コントロールがしやすい

向いている人:「とにかく長く使いたい」「寒冷地で家全体を温めたい」


③ Morso(モルソー・デンマーク)

  • 北欧らしいシンプル・ミニマルデザイン
  • スリムで小型のモデルが多い
  • 現代住宅との相性◎
  • 炎が見やすく、デザイン性が高い

向いている人:「デザイン重視」「コンパクトな家」「現代的な内装」


④ HETA(ヒタ・デンマーク)

  • モダンデザイン+機能性のバランスが良い
  • 燃焼効率が高く、扱いやすい
  • クリーンバーンで煙が少ない
  • ガラスの大きいモデル多め(炎がキレイ)

向いている人:「操作しやすいものが良い」「炎を楽しみたい」


⑤ 国産メーカー(新宮商工など)

  • 日本の住宅事情(気密・断熱)を考えた設計
  • アフターサービスが受けやすい
  • 価格帯が比較的リーズナブル
  • シンプルで頑丈な作り

向いている人:「コスパ重視」「日本製の安心感を求める」


薪ストーブ以外の暖炉もあるよ

煙突いらず、工事少なめで導入できる暖炉を軽く紹介します。

① ガス式暖炉
  • ボタンで点火、調整が簡単
  • 火は本物に近い
  • 煙突は必要(排気用)
② バイオエタノール暖炉
  • 煙突なしでOK
  • 炎は本物だが、暖房力は弱い
  • インテリア性が高い
③ 液体変性エタノール暖炉
  • バイオエタノールに近いが燃焼効率高め
  • 炎を楽しむ用途
④ 電気式暖炉
  • 最も手軽
  • 設置工事ほぼ不要
  • 炎は映像だが、雰囲気は十分

暮らし方別:どんなストーブを選べばいい?

🔥 料理も楽しみたい
  • バーモントキャスティングス(アンコール)
  • 一部ヨツールのクラシックタイプ
🔥 家全体をしっかり暖めたい
  • ヨツール
  • 国産メーカー(耐久性強め)
🔥 おしゃれな雰囲気を出したい
  • Morso(ミニマル)
  • HETA(ガラス大きめ)
  • バイオエタノール暖炉
🔥 メンテ少なめが良い
  • HETA
  • 電気式・ガス式暖炉

薪ストーブ導入で必ず確認すべき「煙突と設置」のポイント

どの薪ストーブでも、ここを間違えると快適性が大きく変わります。

1. 煙突は断熱二重煙突が必須

ドラフト(上昇気流)を安定させるため、断熱二重煙突が基本。
安いシングル煙突は結露・逆流・煙漏れの原因に。煙突掃除も大変。

2. 煙突の高さは原則4〜5m以上

ドラフト不足だと火がつかず、煙が逆流するので高さや横向きの長さなどは重要。

3. 屋根出しか壁出しか
  • 屋根出し:安定・メンテ性◎
  • 壁出し:工事が簡単だが、ドラフトは弱め
4. 家の気密性や断熱性も影響する

特に高気密住宅は、給気の取り方が重要。


これが基本的な事なので、気になるメーカーはそれぞれのHP見るのが一番。アンコールのことは今後も記事を書いていくので参考にしてください。他のメーカーのものなどは持っている人のブログとかが一番かなって思います。

最近の家は高気密高断熱と保障などの関係で、入れられるところも少なくなっているので、導入の際は、建てたハウスメーカーや、暖炉専門店にまずは相談するのが一番。

建てる前段階だったら、入れられるハウスメーカーを選んで、しっかり煙突などの事も相談して設計していけるのがベストと思います。


薪ストーブは本体以外にも、煙突・工事費・メンテ費など色々かかります。
そのあたりも、まとめてみました。

👉薪ストーブ導入の注意点とコスト
👉薪ストーブ初心者Q&A

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