今回は、これから薪ストーブを入れたいと思っている人に向けて、実際に導入してみて分かった「お金の話」と「使い始めてからの現実」をセットでまとめておきます。
薪ストーブ導入にかかるコスト
① 本体価格
薪ストーブはモデルによってかなり差がありますが、人気どころだとこのあたりが目安。
- 国産・ホームセンター系:10〜25万円前後
- 海外メーカー(ヨツール、モルソー等):60〜120万円前後
- アンコール(バーモントキャスティング):80〜120万円前後
最初に薪ストーブ専門店を3件くらい回ってみて分かったのが、「同じ機種ならどこもそこまで値段差はない」ということ。
むしろ高くなるのは “ハウスメーカーを経由したとき”。中間マージンが入るので一気に跳ね上がります。
どうしてもそのハウスメーカーで建てたい場合や、もう契約が済んでしまっている場合は、家の保証にも影響してくるのでハウスメーカーとしっかり話し合いをしてどのように導入するか決めるといいと思います。
② 煙突工事
実は本体より高くなることもあるのが煙突工事。
屋根を抜くのか、外付けにするのか、既存住宅か新築か……で変わります。
- 新築の屋根抜き:30〜50万円
- 既存住宅の外付け:40〜80万円
薪ストーブの性能は「本体」よりも「煙突」がほぼ決めると言ってもいいので、ここはケチらないほうがいいポイント。煙突が安いものだと中にすすがたまりやすくなって煙道火災や、詰まり逆流の原因になり、メンテナスも増えてしまうので、よく考えて決めた方がいいです。
③ 設置工事一式
炉台(ストーブを置く耐火スペース)、防火壁、周辺の熱対策など。
10〜30万円くらいで収まるケースが多めです。
▶️ まとめると……
- 国産・簡易モデル:30〜60万円
- アンコール級輸入モデル+しっかりした煙突:120〜180万円
「え、思ったより高い…?」
と思う人もいるけど、実際に冬に使ってみるとメンテナンス性や耐久性などを考えると、ここは“人生の快適さ”にも直結する部分で、家に穴もあける大規模な工事の場合が多いので、それなりにしっかりしたものをジョニーはお勧めします。
薪ストーブ導入後の現実:薪活とメンテの話
ここからは実際に使い始めて分かった「日々のリアル」。
薪ストーブは最高だけど、ラクではない。
でもその「手間」が好きになるタイプの暖房です。
① 薪を集める・割る・乾かす・積み替える
うちは近所で家を建てている現場に声をかけて、余った木材をもらってくることもあります。
ただ最近は合板材が多く、薪ストーブには向かない(接着剤が燃焼に向かない)ので、選別が必要。
混ざっていた合板は、うちではバーベキュー用に小さめに切って夏に使ったりしてます。
こんなのも、薪ストーブ生活の“あるある”ですね。
近所で木を切っているときに声をかけたり、造園屋さんに電話してもらえないか交渉したり、薪ストーブ仲間もSNSなどやっていると、そのうち出来てくるので、そこで薪の情報をもらったり。
なんにしても、無料でもらえる場合は、くれる方の方はすぐに処分したい場合が多いので、できるだけ早めに対応したりすることも大事。そんな小さな積み重ねでジョニーは薪を集めています。
ちなみに無料で薪をもらえたとしても、最低でも1〜2年乾燥が必要。
切って、割って、積んで、翌年また積み替えて……という流れ。
正直めちゃ大変。でも、これで冬の暖房費は気にせずぬくぬくできます。
購入という方法
無料でなければ購入という方法もありますが、これもいろいろな業者さんがいます。
完全に乾いた薪をもらえる、割ってあるものを持ってきてもらい少し乾かさなきゃならない、丸太でもらえる、などなど。
購入は1年目の時に完全に乾いたものを買いましたが、割と高くて、すぐに薪活はじめました。
② 焚き付け準備
細い枝や木材の端材は焚き付けにめちゃ便利。
建築現場などから無垢材をもらえると、ほんとにありがたい。
他には、松ぼっくり、小枝、薪割の時に出たカスなども使って。こればっかりは慣れな部分が多いけど、、、、
組み方に慣れてくれば徐々にうまくなります。
③ 着火 → 温まるまで20〜40分
薪ストーブの弱点は「帰ってすぐ暖かくはない」こと。うちでは毎日夜帰宅後にしか焚いていないのもありますが。
でも、一度温まると家全体が柔らかい暖かさに包まれるので、エアコンとは別次元の快適さがあります。毎日夜だけで焚いていても快適に過ごせてます。
④ シーズン終わりの煙突掃除・内部の灰処理
煙突掃除、これも毎年必須。
意外と煤が溜まっているので、放置は危険(煙道火災につながる)。
専門業者に頼むと1.5〜3万円。高所作業なので慎重に。
ジョニーは家を建てる時に導入が決まっていたので、煙突掃除も考えて作ったので、大体自分で掃除してます。
灰は3日に一回くらいは捨ててます。家庭菜園とかで土壌改良とかにも使えますが、多すぎるので、捨てなくてはいけなくなります。灰は各自治体で処理方法が違うので、確認しておくといいと思います。
アンコールは下に灰を受ける皿があるですが、うちではその部分は塞いでしまって、下の部分を調理に使ったりしてます。
実際に導入してみて思うこと
大変なことも多いけれど、それでも薪ストーブを入れてよかったな、と毎年思います。
- 天板でお湯を沸かしたり料理ができる
- ストーブの中でピザを焼くと最高
- 下で焼き芋を仕込んでおくのが冬の楽しみ
- 火を眺める時間がとにかく贅沢
暖房器具というより、「暮らしそのものが豊かになる道具」なんですよね。
こんな記事も書いてます↓

コメント