古家付き戸建てを買うまで Part1

家づくりの理想と現実

〜はじめての不動産屋は習い事の初日〜

前回「買うと決めました」と勢いよく書いたけど、
実際のスタートはもっと地味で、もっと挙動不審だった。

まず大前提として、住みたい地域は決まってた。
これはもう恋と同じで、「他の街じゃダメなんです」状態。

でもそのエリア、なぜか新築がほとんど出ない。
出ても

  • 「え、ここ駐車どうするの?」な配置
  • 「この間取り、設計士さん途中で帰った?」みたいな設計

理想と現実のズレがまあまあある。

というわけで作戦変更。


スタートは「土地を買う」だった

とりあえずスーモを開く。
暇さえあればスーモ。
もはやSNS。

スクロールして、妄想して、閉じる。
そしてまた開く。

でも気づく。

土地だけで売ってる物件、少なっ。

だいたい「古家付き土地」。
しかも、まあまあ本気で古い。

残置物あり。
生活感フル装備。
「昨日まで住んでました?」の空気。

でもね。

土地として見ると、
広さは十分。
場所も理想。
そして価格は、建物付きなのに“土地相場より安い”。

……え、これ逆にアリでは?

ということで人生初の
「不動産屋にアポを取る」という
大人レベル80くらいの行動に出る。


不動産屋=なんか怖いところ説

正直に言う。

それまで不動産屋に行ったことがなかった。

社宅みたいなところに住んでたから、
「借りる」という経験すらない。

つまり、
不動産屋=テレビの中の人。

緊張感は、ほぼ習い事の初日。
空手道場のドアを開ける瞬間。

  • 押し売りされたらどうしよう
  • その場で契約とか言われたらどうしよう
  • 印鑑持ってきてないけど大丈夫かな

…いや、誰も今日買えなんて言ってない。


内見前にやった“にわか研究”

とはいえ丸腰は怖い。

予定日までに必死で検索。

  • 物件 下見 チェックポイント
  • 古家付き土地 注意点
  • 内見 初心者 なめられない方法

検索履歴、だいぶ必死。

調べて基準にしようと思ったポイントはこんな感じ。


① 立地・環境

  • 駅までの距離(実際歩くと遠い問題)
  • 昼と夜の雰囲気の違い
  • スーパー・病院などの距離
  • 前面道路の広さ(車、入る?)
  • ハザードマップ

ここは事前に見に行ける。
なので先にチェック。

昼と夜は別の顔を持つ街もある。
内見の1日だけではわからない。

最近はストリートビューも優秀。
文明の利器、使うべき。


② 土地そのもの

  • 面積・形状(変形地じゃないか)
  • 接道状況(これ超重要)
  • 高低差(追加工事の匂い)
  • 境界は明確か

これも事前に整理できるものは整理。
現地では「確認」に集中。


③ 古家について

  • 解体前提か?使える可能性は?
  • 残置物の量と処理費用
  • 解体費用
  • アスベスト・再建築不可の可能性

ここが一番ドキドキゾーン。


④ お金関係

  • 固定資産税
  • 解体費込みの総額
  • ローン利用の可否

よし。完璧。

……のはずだった。


はじめての内見

現地待ち合わせ。

不動産屋さん、普通に優しい。

あれ?
圧強め営業マンじゃない。

案内されて、質問して、ぐるっと回る。

……終わり?

もっとこう、
「今決めれば特典が」とか、
「将来設計が」とか、
何かイベント発生すると思ってた。

内見、あっさり終了。

勝手に脳内でドラマ化してただけだった。


人生初の値引き交渉

気になったのは残置物。

写真より多い。

勇気を出して言う。

「少しお値引きって可能ですか?」

数日後。

値引きOK。

心の中でガッツポーズ。

後から知る。
これ「指値(さしね)」という、わりと普通の行為。

しかも条件、かなり揃ってた。

  • 売主は早く売りたい雰囲気
  • 条件にやや難あり
  • こちら即決可能

今なら思う。

もう少し攻められた。

でもまあいい。

欲しいエリアで、納得できる価格。
それがいちばん大事。


実需と投資のあいだ

このあと不動産投資の勉強を始めた。

やってること、実はそんなに変わらない。

交渉して、
リスクを見て、
総額を考えて、
納得して買う。

違うのは、

数字で見るか、
「ここに住みたい」で見るか。

あのときの自分は完全に後者。

でもその経験が、今の勉強にちゃんと繋がってる。


次回は。契約の事

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