イラ神が、また新しい攻撃方法を編み出した。
その名も――「陰口すれすれ戦法」。
直接は言わない。
でも、本人に聞こえるか聞こえないかギリギリの音量で話す。
しかも、隣には必ず軍曹を配置。
タッグを組んで、逃げ道まで完璧に用意する。
名前は出さない。でも全員わかってる
イラ神が、わざとらしく天井を見ながら言う。
「いや〜、ああいう人ってさ、
なんであんなに時間かかるんだろうな〜」
軍曹、即座に拾う。
「ほんとだよな。
こっちは待たされて迷惑してんだよな〜」
イラ神:
「しかも無駄に目立つことしてさ、
仕事できる風に見せてるだけだろ?」
軍曹:
「派手さでカバーってやつ?
まぁ中身スカスカじゃな〜」
……完全に誰かを狙っているのに、
名前だけは絶対に出さない。
これが、イラ神流・新たな卑怯ムーブ。
今回のターゲットはネイル閃光
仕事は早くて正確。
ただ、派手なネイルが職場で浮き気味なのも事実。
そこを、イラ神と軍曹は見逃さない。
イラ神:
「いや〜、ネイルとかキラキラしてる人に限って、
抜け多いよな〜」
軍曹:
「そうそう。
派手なとこばっか気にして、中身が伴ってないんだよな〜」
イラ神:
「こっちはフォローする側の気持ちにもなってほしいわ」
軍曹:
「だよな〜。
面倒見てるこっちが疲れるわ」
……もう、どう考えてもネイル閃光の話。
逃げ道までがセット
もしここで、ネイル閃光が
「それ、私のことですか?」
と切り返したら――
イラ神:
「え?違う違う!
全然違う話だよ!」
軍曹:
「お前ちょっと気にしすぎじゃね?(ニヤニヤ)」
逃げ道、完璧。
この卑怯さ、もはや芸術。
軍曹の「常識」無双が始まる
さらに追撃。
軍曹:
「てかさ、派手なネイルしてる人って、
集中力ないって統計出てると思うんだよね」
イラ神:
「え?統計なんてあったっけ?」
軍曹:
「いや、常識じゃん?
そんなの。みんな知ってるでしょ」
……出た。
軍曹の「俺ルール=世間の常識」理論。
さらに話題は飛ぶ。
軍曹:
「今どきタバコ吸う人なんていないじゃん?
もう絶滅危惧種だろ」
イラ神:
「……え、でも腹黒ピース吸ってるよ?」
軍曹:
「いやいや、あれは特殊ケース。
例外中の例外。統計には入らないから」
都合の悪い事実は、すべて「例外」。
卑怯コンビ、完成
イラ神:
「こっちは迷惑なんだよな〜」
軍曹:
「そうそう!
普通ならネイルなんか禁止だし、
今どき会社でやるやついないって!」
イラ神:
「まぁ俺たちが我慢してやってるけどな〜」
軍曹:
「ほんと寛大だよな、俺ら」
本人不在の正義ごっこ。
今日のオチ
軍曹が、ドヤ顔で言い切った。
「いや、これ常識だから」
……常識って、
こんなに軽く振り回す言葉だったっけ?
この職場では、
「声が大きい人の思い込み」=常識らしい。

コメント