陰口が流出、常識は崩れる

職場と仕事

軍曹の「常識」は、この職場の中だけで通用していた

最近、この職場の空気が一段階変わった。
大きな怒鳴り声も、派手な事件もない。
ただ、「あ、もう前と同じじゃないな」という感じ。

きっかけは、軍曹の「常識」だった。

社内では正論、社外では非常識

軍曹はよく言っていた。

「電話一本入れるのが社会人だろ?」
「最近の取引先は、メールだけで済ませようとする」
「常識がなってない」

それを横で聞きながら、イラ神も頷く。

「まぁ、分かる。昔はそうだったしな」
「言わなくても察しろ、って話だよな」

社内では、それが“正しい空気”だった。
誰も正面から否定しない。
むしろ、黙って聞いているほうが無難。

そして問題の「共有資料」

ある日、取引先に送る資料をまとめることになった。

軍曹:「前回のやり取り、まとめといて」
イラ神:「そのまま先方に送っていいから」

その資料には、社内用のメモが残っていた。

・「電話してこない=段取りが甘い」
・「最近の会社はメール文化で楽してる」
・「この程度で確認入れるのは常識不足」

誰かが消し忘れたのか。
誰も最終確認をしなかったのか。

結果、そのまま社外に送信された。

返ってきた、静かな一言

しばらくして、取引先から返信が来た。

「資料ありがとうございます。
一点だけ確認させてください。
こちらは“常識がない”という認識でよろしいでしょうか?」

会議室が一瞬、無音になる。

軍曹:「……どういう意味だ?」
イラ神:「いや、それは社内メモで――」

先方は続けた。

「弊社では、
・記録が残ること
・後任に引き継げること
を理由に、電話よりメールを基本としています」

「それが“常識がない”と言われるのであれば、
今後のお付き合いを再考する必要があります」

完全否定された「昔はこうだった」

誰も反論できなかった。

軍曹の“常識”は、
社外ではただのローカルルールだった。

イラ神も、あの日だけは黙ったまま。

否定されたのは個人じゃない。
でも、守ってきた価値観そのものだった。

その日から変わった空気

それ以降、陰口は減った。
態度の切り替えも、露骨にはできなくなった。

「内輪だから」
「昔からこうだから」

その言葉が、外に出た瞬間に無力になると知ってしまったから。

この職場で一番危険だったのは、
ため息でも、ミスでもない。

自分たちの常識が、世界共通だと思い込んでいたこと。

それでもこの会社は、、、、

1ヶ月もすればこの言葉忘れてしまうんだろう、、、

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