季節の変わり目。仕事もゆるい日。
電話は鳴らない。イラ神はネットサーフィン。
ポン社長が顔を出しても、誰も立ち上がらない。
――こんな平和な日、年に数回しかない。
暇確定日の風景
テレビは流しっぱなし、みんなスマホ片手。
ドジリーナは動画編集の練習(仕事とは無関係)。
さぼりんは「備品点検」と称してコンビニへ。
まぁ、こういう日があるから続いてる気もする。
そんな暇確定日に――
なぜか、ぶりっ子ママ出勤
なぜか、ぶりっ子ママが出勤してきた。
「え、今日出る日だったっけ?」
「子ども、ちゃんと学校行ったのかな?」
全員、一瞬フリーズ。
でも誰も触れない。平常運転を装う大人たち。
ただ、ひとりだけ反応が違った。
イラ神である。
異変。イラ神、突然働きだす
まさかの、机の上の書類を整え始める。
ホコリを払い、シュレッダーのゴミを片づける。
一同、ざわっ。
- 「え?イラ神が掃除……?」
- 「春、来た?」
- 「もしかして地震の前触れ?」
- 「てか、掃除機の場所わかるんだ……」
ターゲット確定
そして、ターゲットが決まった。
さぼりんとドジリーナ。
「ちょっと〜、手伝ってよぉ〜」
ぶりっ子ママの声が飛ぶ。
さぼりん、露骨にイヤそうに立ち上がる。
「ぼく、今日パソコンのメンテで忙しいんすけど」
「え?暇そうに見えたけど?」
「……見えた、だけっす」
ドジリーナも巻き込まれ、なぜか書庫の整理へ。
午後の噂話
その日の午後。すまっ子が小声で言った。
「なんかね、ぶりっ子ママ、イラ神に“もう少しパート増やしたい”ってお願いしてるらしいよ」
全員、心の中で同時に頷く。
- 「なるほどね……」
- 「いや、まず朝ちゃんと出勤してからじゃない?」
- 「自分の都合でシフト増やしたいって、逆だよね」
- 「まずは勤務日をちゃんと守ろ」
結果
結局その日、事務所はピカピカに。
ぶりっ子ママが作り出した“やらなくていい仕事”のおかげで。
イラ神もご満悦。
……だったが。
ぶりっ子ママ帰宅後
ぶりっ子ママが帰った瞬間。
「これ片付けといて。オレ、見積もり整理するから」
(※実際はネットニュース閲覧)
再び、サボりモードへ。
静まり返った事務所で、さぼりんがぼそっと。
「……この人、マジで“ぶりっ子フィルター”で人格変わるな」
ドジリーナもため息。
「その場しのぎの“好感度作業”って、なんか高校生みたい……」
まとめ
ほんと、事務所って社会の縮図だと思う。
清掃よりまず、人間関係のホコリ取りをした方がいい。

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