高金利通貨で“完全に現実を叩きつけられた話(後編)

お金と投資

リラが……落ちる、落ちる!

「スワップをもらいながら長期保有すれば勝てる!」

そう信じていた僕の目の前で、リラ円は
ゆっくり、でも確実に下がっていった。

最初は正直、そこまで気にしていなかった。

「まあ誤差でしょ」
「一時的に下がってるだけだよね」

でも、FXの怖いところはここ。

数円の下落でも、
ポジションが大きいと含み損は一気に数十万円単位になる。

口座を開いて数字を見た瞬間、

「え……え?」
「これ、戻るよね?」

そう自分に言い聞かせながら、
何度も何度もチャートを見返す日々が始まった。

ナンピンという名の“希望”と“罠”

リラが下がるたびに、僕の頭に浮かんだのはこの言葉。

「安く買えるチャンスじゃん」

そう、ナンピン。

最初のうちは、これがうまくいった。

少し戻しただけで含み損が減り、

「ほら見ろ、やっぱり大丈夫だった」

そんな気分になる。

でも、下がり続ける相場でのナンピンは、

沈んでいく泥船に、さらに荷物を積む行為だった。

気づけば、口座資金の大半がリラにロック。

「ここで切ったら全部ムダになる」
「もう少し耐えれば…」

完全に、引き返せない心理状態に入っていた。

スワップより速く増える“精神的ダメージ”

毎日入ってくるスワップポイント。

確かに、それ自体は嬉しかった。

でも冷静に見ると、その金額なんて、
評価損の前では誤差レベル

チャートを見るたびに、胃がキリキリする。

スマホでレートを確認して、
そっと画面を閉じる。

「このままロスカットされたら全部終わる…」

そんなことばかり考えて、
夜もなかなか眠れない日が増えていった。

投資なのに、
完全に心を削られていた。

ついに下した「手じまい」の決断

結局、戻りを待ち続けても、リラは下がり続けた。

チャートに希望を探すのも、もう限界だった。

「これ以上は耐えられない」

そう思って、ついに損切りを決断。

確定した損失を見た瞬間、

「あぁ…やっぱりか」

不思議と、少しだけ気持ちは軽くなった。

スワップで得た利益なんて、
巨額の含み損に比べればほぼ無意味。

「高金利通貨で楽して稼ぐ」
そんな夢は、ここで完全に砕け散った。

この経験から学んだこと

  • 高金利には、必ず「理由」がある(インフレ・通貨不安など)
  • スワップ狙いは、値動きリスクと常に表裏一体
  • ナンピンは一歩間違えると、破滅一直線
  • FXは「精神をすり減らさないスタイル」で続けるべき

まとめ:夢を見たからこそ、現実が見えた

トルコリラに夢を見て、
現実に思いきり叩きのめされたこの経験。

正直、当時はかなりキツかった。

でも、この体験があったからこそ、

「長期でコツコツ」
「資金管理を徹底する」

そんな考え方に切り替えることができた。

もしあのままリラで耐え続けていたら、

今こうして、投資を続けることすらできていなかったかもしれない。

だから今なら言える。

あの失敗は、高すぎたけど必要な授業料だった。

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